笑味来福 脇屋友詞のエッセイ
-
赤坂メモリー 山王飯店と桜
1973年、今から48年前のこと。身長167㎝、体重48㎏のガリガリの、まだ幼い顔をした脇屋少年が初めて就職した日が3月24日であ…
-
冷やし中華の作法
暑くなると無性に食べたくなる冷やし中華。醤油と酢にマスタードをツンときかせた昔ながらのタイプ、もしくは練りごまを使っ…
-
中国茶の沼
台湾で中国茶に魅せられた僕は、お茶の産地を訪ね歩くため中国大陸へ向かった。中国茶は、発酵度や製法の違いによって、白茶…
-
チャリティが結ぶ縁
緑色のなすにびっくり! 淡い緑の美しいなすは、広島市安佐北区狩留家で作られているブランド野菜、その名も「狩留家なす」で…
-
銭湯とうなぎ
子供の頃、家にお風呂が無く、近所の遊び仲間と一緒に銭湯に通った。銭湯の5、6軒手前に鰻屋があり、前を通るたびに、あの…
-
ようこそ中国茶の世界へ
僕が初めて中国茶に魅せられたのは35年ほど前、本場台湾で烏龍茶を飲んだ時のことである。食事の後にいただいたそのお茶は香…
-
小さな大物 春のあさり
日本各地で捕れるあさり。あの殻の模様は地域によって異なるといわれる。あさりから出るうま味は海のミルクとも呼ばれるが、…
-
満漢全席と熊の手
ジビエと言ってもいろいろあるが、中国料理で猟銃の誉れ、キングと言えば「熊」である。熊をマタギの人に撃ってもらうと、ま…
-
上海蟹の思い出
小学校5、6年の頃の思い出である。兄貴分の中学生と釣りに行こうという話になり、自転車を借りて川へ出かけた。おそらく豊…
-
いたずら好きの先輩と辣油
その先輩は、素晴らしいユーモアのセンスの持ち主で、もちろん包丁さばきも上手で、良い先輩だなぁと思っていたが、実は違う…
-
いすみの蛸でWakiya流タコ飯
千葉県いすみ市の大原漁港は、房総半島犬吠崎と野島崎のほぼ中間の、八幡岬を眺望するところにある。夏は海水浴で賑わい、9…
-
ナマコと江差追分
中国料理を代表する乾貨(高級な乾物)の一つ。乾燥ナマコを大きな寸胴鍋のたっぷりの水の中に入れて火にかけ、75〜80℃くらい…