SNSに#ヌン活というハッシュタグが使われるほど、日本でもすっかり定着したアフタヌーン・ティー。ホテルのラウンジで優雅に楽しむそれは、ランチとおやつのいいとこ取りとでもいう内容。カラフルでかわいらしく、まさに映えるプレゼンテーション、流行らないわけがありません。お茶を中心に飲み物のメニューも豊富で(しかもフリーフローのところが多く)、おしゃべりに花をさかせるにはうってつけのコースなのです。
アフタヌーン・ティーは小腹を満たすために始まった!?
その発祥はイギリス貴族の習慣というのは知っていましたが、改めて調べてみると、その起源は1800年代中頃の貴族社会。当時、観劇や夜の社交によって夕食の開始が遅くなる傾向にありました。そのため、午後の空腹をまぎわらすために友人を招いて軽食をとるようになったのが始まり、といわれています。残業して帰宅時間が遅くなり、コンビニで買っておいたお菓子をデスクで食べる私、と同じような感じでしょうか(笑)
もちろん、イギリス上流階級の婦人たちは、小腹を満たすという目的だけでなく、そこには細かなルールがあって、メニュー内容から食器や家具などのしつらえ、服装、礼儀作法にいたるまで決まり事がありました。アフタヌーン・ティーとは、教養と社会的地位を表すひとつの社交の場になっていたのですね。
今ではホテルやカフェのメニューの一つとして定着し、細かなルールにとらわれることなく、「午後のお茶を楽しむ」ちょっと贅沢で優雅な時間というイメージではないでしょうか。むしろ春にはいちご、初夏にはメロンなど旬のフルーツに特化したメニューや、ファッションブランドとのコラボレーションなど、ヌン活を盛り上げる個性あふれるプランが目白押しです。
中国のお茶文化
中国語圏では、お茶は日々の生活に根ざしたもの。家族や友人とお茶を飲みながらおしゃべり、合間にお菓子をつまむ、という「お茶の時間」が定着しています。1,000種を超えるという茶葉の種類や、独特の道具などこだわり始めるとキリがない「沼」ですが、まずは身近にある道具でも楽しめるのが中国茶の魅力です。
さらに、甘いお菓子にも、点心など塩気のあるものにも合うのが中国茶。食事とデザートが一体化したようなアフタヌーン・ティーを楽しむにはうってつけの飲み物なのです。
塩気と甘味 Savory and Sweets
アフタヌーン・ティーでは、サンドイッチなど塩気のある軽食とケーキやチョコレートなど甘いお菓子で構成されていますよね。そしてしょっぱ系を先に食べ、甘いものは後半でという流れが大まかなルール。感覚的にも食事のしめにデザート、というのが自然な流れなので、理にかなっています。
Wakiya一笑美茶樓のアフターヌーン・ティーは、まず蒸したての点心と中国粥をお出しします。4~5種類のトッピングで味変も楽しめるお粥は、中国料理のレストランならでは。
続いて銀のプティフールスタンドで登場する約10種のスイーツは、定番のマンゴープリンからパティシエの技が光る伝統的なパイまで。おすすめの中国茶を試しながらゆったり楽しめる内容です。
優雅なランチとしても楽しめるアフタヌーン・ティー
そもそもは、午後遅めの軽食として生まれたアフタヌーン・ティーですが、その充実した内容からみればランチとしてもぴったり。Wakiya一笑美茶樓では、ランチタイムからお楽しみいただけます。お好きな方は、熱々の点心に合わせてグラスシャンパンを楽しむのもいいですね。お茶は、冷たいものと温かいもの合わせて7種類をご用意しています。最初はさっぱりしたお茶からスタートし、後半は甘味の濃いお菓子にしっかりした味わいのお茶を合わせるのがオススメです。食事もデザートもお茶も存分に楽しめる、レストランならではのアフタヌーン・ティー。ぜひ一度お試しください。